京都Vol. 3

京都・旅日記の最終回です。


三十三間堂(蓮華王院)
※「清水道」より100番のバスで「博物館三十三間堂前」下車


こちら、昔からずっと行きたかったのですが長らく行けずにいたところです。またしてもとんでもなく混雑するバスに乗り込み、10分ほどで下車。目の前は京都国立博物館暁斎展をやっています。




ご存知かと思いますが、ここの見物は中尊を中心に左右に各500体ずつ置かれた仏像。計1,001体がご本尊で、それぞれの仏像が、頭上に11の顔と40本の手を持っています。前列に置かれた木像の両端に風神と雷神を配し、それら挟んで28体の仏像が置かれています。話には聞いていましたが、これは圧巻。大勢の人で賑やかなのに、仏像が置かれた堂内からは異様な静寂が漂っています。



※「三十三間堂」内は写真撮影禁止なので公式HPより画像を拝借。


それにしても、この仏像たちの躍動感。この表現力。決して西洋の名作彫像に引けを取るものではなく、そればかりか、全身からあふれ出る迫力はそれ以上ではないでしょうか。自然に対する畏敬の念を余すところなく彫り出した風神、雷神は鳥肌が立つくらい。。。自然界の膂力を表現して、これ以上のものはありません。



※「三十三間堂」内は写真撮影禁止なので公式HPより画像を拝借。


●八坂神社
※「博物館三十三間堂前」より206番のバスで「祇園」下車


最後の訪問地の八坂神社。神社好きの私としては、トリとして申し分のない場所です。
素戔嗚尊(すさのおのみこと)を祭神とする全国の八坂神社の総本社で、地元では祇園さんと呼ばれているそうです。日本三大祭りの1つ祇園祭はここ祇園神社(八坂神社)に奉納される祭りです。





神域(境内?)には本殿を始め、摂社、末社など多数ありますが、面白いと思うのは摂社の1つである『悪王子社』。これは素戔嗚尊の荒魂(あらみたま)を祀る社です。あらぶる魂のことですが、素戔嗚尊本体とは別に荒れ狂う魂を祀るという思想がとても好きです。



八坂神社の門前町である祇園はいろいろと面白いところがあるそうですが、この度は時間の都合でまわることが出来ません。残念ですが、次に訪れる際に行きたいと思います。きちんと情報収集をしていかないと。。。


この後、バスで四条烏丸に行き、地下鉄で京都駅に戻りました。四条烏丸までのバス内で親切なおじさんにいろいろと京都の話を聞かせていただいたのですが、バス停で観光客の案内をする方かと思っていたら普通のお客さんでした……



友達は「スーパーはくと」で鳥取国へ、私は「のぞみ」で東京へ。
昔々もこうやって、人々は京を目差して集まり、京から各地に戻っていったのでしょう。


今まで生きてきて、最も京都を堪能した日でした。
近いうちに、今日の濃さを更新できる日が来ることを祈ります。