旅に出たくなった今日

masatomo-s2008-02-14


仕事柄、様々な雑誌の編集部に出掛けます。
様々なジャンルの様々なメディアがありますが、もともとこの業界に入る前は雑誌音痴。読む雑誌と言えば SAPIO くらいで、LEON や Gainer って何です?……という悲惨さでした。ところがこの業界に訳の分からないまま飛び込むと、新聞、雑誌、テレビのそれぞれの特性、特徴、読者層などを一通り知らないと仕事にならないことが分かり、暇があれば職場にある雑誌をめくり、本屋に立ち寄れば今まで触ったことのない雑誌の群れを立ち読みする毎日。もちろん、ある雑誌の編集部に行くのにその雑誌のことを知らないなど相手に失礼なのもありますが、上司に質問された時に答えられないとその日一日は余り愉快でなくなってしまうので勉強に余念のないが日々でした。一生の勤勉さの多くをそこに費やしたような気がします、、、


そんな雑誌音痴だった私でも前々から訪れてみたい編集部がありまして、本日はそこにお伺いしました。ツアーではなく個人手配で旅立つ人には殆ど必携ともいえる旅行誌を出している編集部で、もちろん私も学生時分から非常にお世話になっています。ありがたいのは、余り人がいかない国、地域の本も作っていること。私はそれほどド辺鄙なところに行くわけではありませんが、この国はどんなところだろうと思って興味を持った時にまず探すのはここです。


対応してくださった方がこれまた綺麗な気さくな方で、クライアントの売り込みに行ったのものの、旅行の話で盛り上がりすぎ、仕事の話をしたのはほんの10分くらいでした。。。びぢんに弱いというのもありますが、ノリと話題の合う会話というものはとても素晴らしいものです。すみません、、、担当者様。。。これらのガイドブックは私の旅の恩人なんです。いろいろと夢中になってしゃべってしまいましたね。


おなじみの背表紙が棚にずらりと並んでいるのも壮観ですが、私が一番喜んだのは『トーマスクックの時刻表』。ヨーロッパを鉄道で旅する人にはなくてはならない時刻表で、ヨーロッパ全域、ロシアを含めた各国の詳細な路線図とダイヤが書かれていますし、ユーロパスなどのヨーロッパ鉄道パスなどの使い方、主要な駅の構内図などもあります。


地中海周遊、イタリア縦断、ポーランドチェコオーストリア⇒イタリアと南下した卒業旅行と、常に私の傍らにいて汽車旅をサポートしてくれたものでした。多少の英語が読め、日本の時刻表を操れる人は誰でも使うことが出来る優れもので、想像力と使いようによっては最良の《観光案内書》となるのではないでしょうか? 今日、棚に並んでいた赤い表紙の時刻表を見た時は旧友に会ったような感じでした。


それから、時刻表を眺めることで、ヨーロッパの大きさを知ることが出来ます。ロンドン⇒パリ⇒ローマといった袈裟斬り縦断や、スペインのカルタヘーナバルセロナモンペリエ⇒リヨン⇒チューリヒ⇒ウィーン⇒プラハワルシャワなどという逆袈裟斬り縦断など、だいたいどのコースを取っても2昼夜あれば端から端まで行けてしまうようです。ギリシア辺りからバルカン半島を通ってイタリア、フランスを抜けてロンドンに至る串刺しコースだと、接続がよくても3昼夜はかかりそうですが。。。


とにかく今日はいろいろな苦労話などもお聴き出来て、舞台裏を垣間見ることも出来ました。旅のプロ(であり、びぢん)のお話をお聞きし、おなじみの本に囲まれ、旧恩ある時刻表を手に取り……いやあ、また旅に出たくなりました! 大のローマ好きなので、2006年に出張で行って以来のローマに行きたいと思いますが、次回はトルコとギリシアをまわって、最後にローマ、というルートもいいですねえ……


去年の7月にここのガイドブックを購入しましたが、『シルクロード中央アジアの国々』。
ウズベキスタンにも行きたくてね、、、


ちょっと練ってみることにします、旅の構想。。。