ポルシェ


車好きでなくても一度は憧れたことがあるのではないでしょうか? ドイツが誇るポルシェは、創業者フェルディナンド・ポルシェ博士の名に因んでつけられた車のメーカー。ブランドだ!……などと陳腐なことを申し上げるつもりはありません。


356の時代から、名車中の名車という名前を欲しいままにしてきたポルシェ。あのフラット・シックス(水平対向6気筒)のエンジンの音はポルシェ好きでなくともしびれる……のではないでしょうか。。。時代も下り、空冷から水冷エンジンになってもあのサウンドは受け継がれているようで、表参道や青山でよく見る997からは、あのバサバサ……というエンジン音が聞こえます。





あ、ちなみに、ポルシェの代名詞 911 は製造の年代というのか時代というのか、それによって数字が違います。初期は356、そこから順に911、964、993、996、997といった具合に。964から実用的になって、996から水冷エンジンになり、997でライトが昔に戻ったよね、みたいな言い方をするようです。


ところで、昔、短期間ですが 964 ボディのカレラ4に乗ってたことがあります。友人の好意で譲ったもらったので、1991年式の四駆です。ポルシェ・オーナー初体験(そして今のところ唯一)でしたが、体験者の雑誌のモニター欄なんかで見かける、車の基本中の基本である「走る、曲がる、止まる」がこれほど楽しいものか!……ということを存分に知らしめてくれました。キーロックにキーを差し込んで回すところから官能が始まります。ドアを開ける音、閉める音、キーを回してエンジンをかけるところ、回転を上げてギアを入れクラッチをつなぐところ。。。震えます! あの音を耳に、3,000回転辺りを見ながらギアを上げていくところなど、もうほんとに。。。


よく、日本ではスピードを出せないのに楽しいの?……って訊かれましたが、時速60Kmでもほんとに楽しい。2速でタコメーターを見ながらギアを上げるかどうか考えながら走るのはとても楽しい……としか申し上げようがなくて。目の前の5連メーター、必要なもの以外何もない、、、武骨な俺の仕事場!……という雰囲気がぷんぷんします。真ん中の一番大きなメーターが速度計ではなくタコメーターってのもポルシェですねえ。。。


以前、仲良くしていただいている方に 996 のGT3を運転させていただきました。エンジンが水冷に替わり、メーターまわりも964以前に比べてすっきりしずき、と言われていた996ですが、運転中は緊張しまくり。水冷だろうが、ライトが涙目になろうが、ポルシェはポルシェ以外の何ものでもありませんでした、、、


今?
今は徒歩です。パンクした自転車も直してません。。。


次に買うのはカレラ4Sだ!……
と思いながら、その日は1万光年くらい彼方にありそうです。。。


外の風は冷たいですねえ。。。