国立博物館の薬師寺展

masatomo-s2008-05-05


平城遷都1,300年を記念して行われている国立博物館の『薬師寺展』に行ってきました。前々から気になっていたので、たまには文化の香りでも楽しもうと考え、行ってみようかと思い立ったわけです。国立博物館上野駅の公園口を出て徒歩10分ほど公園内を歩きます。さすがにすごい人出。上野動物園があるのでもちろん親子連れもいっぱいいます。



以前の唐招提寺展も入り口で長蛇の列だったのですが、今回も案の定。入場制限がかかっているようですが、かいくぐってて入場。チケットを見せて長いエスカレーターを登ると折り返して第一会場に……展示物より人を見るといった感じですが、入り口からしばらく行ったら現れる『聖観音菩薩立像』(しょうかんのんぼさつりゅうぞう)。感動とか身が清められるというより、まず驚きます。うなることしか出来ません。開いた口が塞がらない、といった感じです。その後に立ち現れる『日光菩薩立像』と『月光菩薩立像』(がっこうぼさつりゅうぞう)にしても、ただただ呆気に取られるのみ。


あの完璧な構成美というのか官能的とさえ言える身体の曲がり具合や腰のくびれ具合……遠く大陸から伝わってきた様式なのでしょうが、創ったのは古代の日本人。8世紀前後の作らしいですが、これらの立像の表情といい姿勢といい、日本の仏教芸術か世界最高だ!……などと足を踏まれそうになりながら思ったりします。


あ、見所は他にももちろんあります。余りにこの3体の立像の印象が深かったもので、これしか書きませんでしたが。観た後、国立博物館の行動で薬師寺の住職さんのお話がありました。そういえば中学生の頃に修学旅行で薬師寺に行ったことを思い出しました。その時の住職さんのお話が面白かったので今回も期待しましたが、やはりお坊さんはエンターティナーだ!……という思いを新たにしました。



その後、ロビーでビデオを観ましたが、その中で薬師寺の境内には『休ヶ丘八幡宮』という神社があること知りました。お寺の中に神社があるわけですが、これは薬師寺を鎮守するために建立されたものです。日本古来の神道と大陸由来の仏教が自然な形で共存しているとはとても素敵ですねえ。キリスト教の教会の敷地内に“教会を守ってもらうために”ゾロアスター教の火を燃やしているようなもの……でしょうか。



次は『日仏交流150周年記念 オルセー美術館コレクション特別展「フランスが夢見た日本−陶器に写した北斎、広重」』……ううううん。これはちょっと考えますねえ。。。ん? 栃木県立美術館で面白そうなのをやってますねえ……『十二の旅: 感性と経験のイギリス美術』か。これは行ってみたい、、、


国立博物館のURLはこれです。
http://www.tnm.jp/jp/servlet/Con?pageId=X00/processId=00

栃木県立美術館のURLはこれ。
http://www.art.pref.tochigi.lg.jp/jp/index.html


今日はこれから仕事です、、、