高速バス『キャメル』号



鳥取国の各市と東京を結ぶ高速バス。鳥取国首都・倉吉市と品川・浜松町を結ぶのは同じバズですが、米子と東京を結ぶのは別のバスとなり、それぞれ10時間30分くらいで結んでいます。10時間30分!……成田から飛行機で飛び立てばモスクワを越えてコペンハーゲンまで飛べる時間です。いやあ、遠いですねえ! ちなみに、キャメルとは、鳥取砂丘で飼われているラクダにちなんだものです。鳥取砂丘にいる数頭のラクダは中国のタクラマカン砂漠辺りから連行されてきたフタコブ仕様。クールな動きとポーカーフェイスは観光客に人気で、一緒に写真を撮りたいという人もたくさんおられるようです。確か有料だったはずですが、、、


※昔、鳥取国のハローワークで、ラクダの世話係の募集が出てました、、、


さて、混雑期で運が悪いと(相当悪いと)4列シートの座席に押し込まれ、10時間30分も拷問に耐えなくてはいけません。日頃の行いがそれなりにいい人は、独立3列シートの車体に乗ることが出来ます。その中でも比較的素行の悪い人は真ん中の座席列(B席列)のどれかに座らされ、何か落ち着かない一晩を過ごすことになりますが、その中でも最低なのは多分1B。最前列。そこそこの徳のある人は歩道側のA席列となりますが、もっといい人たちは運転席側のC列に座ることが出来ます! その中で、わたくしめが最も座りたいのが3C席です。すぐ後ろはトイレに降りる階段ですので、誰に気兼ねするなく座席を倒すことが出来ます。前の人にシートが壊れるほど倒されるものの、これは最前列以外では致し方のないこと……でも、最前列は足が伸ばせないのでNG。ということは、3Cシートが最も素晴らしいということになります。


※画像はイメージです。


キャメル号は午後8時45分に浜松町にやって来ますが、品川始発のバスが定刻通りに来たことは一度もありません。あの時間の第一京浜は混んでいるからでしょう。だいたい15分くらい前に来て、結局は30分くらい待つことになるのですが、あの浜松町のバスターミナルの雰囲気はなかなか興趣が深いですな。羽田空港の賑やかさや東京駅のような人の動きは皆無。淋しげな、独特の雰囲気があります、、、ところで、あの空間、人が混雑して動きまわることもないのなら、待合スペースにもっとたくさんベンチを設けてもよさそうなものなんですが、、、


まだ車で混雑する道を進み、高速に乗ったら、最初の休憩は午後11時くらいの富士川サービスエリアにて。15分くらい停まりますのでトイレに行った後、缶コーヒーくらい飲むことが出来ます。気合いを入れれば、終夜営業のレストランでカツ丼・うどんセットくらい食べることも可能です(あれば、ですが)。その後は消灯。カーテンが閉められ、車内の灯は全て消されます。寝台車や飛行機なら読書灯が使えますが、バス内では不可。眠れないと悲惨です。本さえ読めず、iPodなんかも控えたほうがいいでしょう。寝る以外に何もすべきでない、というあの空間は非常に苦痛です。。。で、次の休憩は午前4時前後に、兵庫県の加西サービスエリア。冬だと雪が舞っていることがあり、上着を着てもとても寒いのに驚かされます。ここでも15分くらいの休憩が出来ますので、後2時間半程度の行程を呪いつつ温かいお茶でも飲むのはオツなものです。

※加西サービスエリア


高速道路をしばらく走ると、佐用インターチェンジで降りてバスは北上。冬ですと、だんだん窓が冷たくなってくるのが分かります。時折過ぎ行く街灯の光で照らし出されるのは雪。県境の志戸坂トンネルを抜けると、まさに雪国! もし不幸にも眠っていなかったら身が縮む思いをするでしょう。あ、確か、高速道路を降りて2時間もかかる県庁所在地って、鳥取市鳥取国首都)しかないと聴いたことがあります。ち! こんなことで唯一とは。。。


鳥取駅前が終点です(バスが着くのは画面の右外れです) 〜キャメル号この後、倉吉市まで行きます。


ここ4年ほどキャメル号には乗っていません。出来ればずっと乗りたくないものです。。。それと、静かにしていれば車内での過ごし方は人それぞれだと思いますが、いくら静かにしているからといって、車内でハッサクやら酢の効いた食べ物はご遠慮いただきたいものですな……あれはまいります。。。それから、富士川サービスエリアに着くまでにバスの中でやる映画はたいてい『釣りバカ日誌』……やるせないです。。。


しかし、飛行機、値上がりしたんですよねえ、、、