ユークリッド原論

今年の冬に買いました。 聖書の次に世界中で読まれたという《数学の聖書》。 ※エジプト中部のオクシュリュンコスで発見された『原論』の断片。紀元100年ごろの作。図は『原論』第2巻の命題5に添えられたもの……らしいです。(ウィキペディアより)英語ではユ…

『無限の話』〜ジョン・D・バロウ著 松浦俊輔訳(青土社)

3年ほど前に買って10ページくらい読んだ後にほったらかしていた本です。古代から人々を魅了してきた「無限」という概念を軽妙に語っています!……と読み終わった今なら言えますが、買った当時は「ううううん……」とうなるばかりでいつしか放り出してしまっ…

National Geographic

もう7年くらい定期購読をしている雑誌です。 今では書店でも買えますが、わたくしが興味を持ち始めた頃は定期購読のみでしか読めず、そうなら是非申し込んで読んでみたいと思ったのがそもそもの始まりです。申し込む前はもちろん実物など手に取って見られま…

ダンテの『神曲』

大学生の頃、読んでみました。 『地獄編』『煉獄編』『天国編』の3部構成で、各編は34歌、33歌、33歌の合計100。聖なる数3を基調にした均整の取れた構成から、ゴシックの大聖堂に喩えられる……と何かで読んだので大学図書館で探し出して借りたものです。つい…

『最新天文小辞典』/福江純著(東京書籍)

小学生の頃から天文少年だった……とは何度か書いたかも知れませんが、その頃に買ってもらった口径5cmの屈折望遠鏡を毎日外に出しては、月や木星、土星などを観ていました。どれも素晴らしかったのですが、一番感動したのは輪っかのついたおもちゃのような土星…

『罪と罰』/ドストエフスキー

浪人生の頃、今は亡き朝日ソノラマ文庫ばかり読んでいたのですが、一度くらいは高名な文学作品なるものを読んでみようと思って手に取ったのがドストエフスキーの『罪と罰』。確か19歳くらいだったと思うのですが、成人になる前でもあり、知性はともかく教養…

『クラシック アホラシー』(神沼遼太郎著/幻冬舎ルネッサンス刊)という本

昨日、腕時計の修理を待っている間、東急百貨店・吉祥寺の紀伊国屋書店に入ったのが間違いのもとでした。その日は既に六本木のあおい書店で、前々から欲しかった『最新 天文小辞典』を買ってしまい充分散財してたのに、吉祥寺まで戻ってきて新たに散財のネタ…

雪国

浪人時代に読んだものを久々に去年読み、言葉がなくなりました。 目の覚めるような豪快な描写があると思いきや、吐息さえ聞こえそうな繊細な表現があり、雪の夜の凍てつきが肌に感じられる筆致があったりと、短い作品の中に広がる世界は、自然も、人間模様も…